自分の価値観と合わない意見が出てきたら?

自分の価値観を合わない意見は不用なものなのか。 多くの意見がでてきたらそれをまとめるのは大変だ。「○○の方向で進めたいのに、どうして全然違うことを言ってくるんだ!」と思ったことがある人は少なくないだろう。しかし、そこで「違う意見」を切り捨ててしまったら、新しいものが生まれる可能性も切り捨てることになる。


「何か意見はありませんか?」
メールやミーティングでこのような投げかけがよくある。
例えば企画会議で、上記のような投げかけに対して発言した結果、言ったはずの反対意見がなかったことになっていたり、出た意見を全部盛り込みすぎてぼやけた企画になってしまったりすることがある。
そんな時には、次のような考え方で行動していないだろうか。

行動理論M

確かに、意見が食い違っているとまとめるのは時間がかかる。
スピードを要求される時代には、一見ふさわしいやり方かもしれない。
しかし、このような企画を採用したいと思うだろうか。


■多様性とイノベーション
高度情報化社会に伴いマーケットニーズの変化が激しくなっている。より新しい価値や刺激、つまり「イノベーション」が求められるようになった。昨今の目覚ましい技術革新も、そのアイデアの実現を後押ししている。
また、グローバル規模でマーケットが動き、人の交流も活発になった結果、多様な価値観(国籍の違いだけではない)に触れる機会が多くなった。
この「多様性」こそが、イノベーションを生み出す鍵となる。行動理論N

■異質なものを歓迎し、違いを楽しもう
お互いの意見の背景を知り、違いがあるということを楽しもう。
そして、自分の考えになかったものが創発されることを、また楽しもう。
相手を尊重し活かすということは、自分も尊重され活かされるということである。
個性をぶつけ合って、イノベーションを起こし続けよう。


弊社「行動人」465号より転載・一部加筆修正しました。

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