知見と経験

「自分観」を考える

作成者: 株式会社ジェック|2022/07/20 3:32:53

攻撃は最大の防御とばかりに、他者のダメな点を指摘して自分の優位を誇示し、強気にふるまっている。このような人は、実は心の奥では、自分に自信が持てていないかもしれません。

誰もがこの世に唯一の存在で、個性ある価値ある存在です。

個体がそれぞれ違うということは、そもそも大自然の仕組みでそうなっています。なんらかの危機(ウィルス感染などの病気や生存環境の劇的な変化)に直面したときに、その状況に強い能力を持った個体が生き延びるためです。通常では大きな差は顕著でなくても、それぞれに磨けば光る潜在能力が備わっています。つまり、個体差はあたりまえであり、その差によって、自分は存在価値が無いと思うことは間違っています。

 

そして、冒頭のような考え方で相手を否定しても安心感は持てないはずです。自分に安心感が持てないと、他者を信用できなくなります。行動に疑念が混じり優しくなれません。そうなると、人から信用されず協力も得にくくなり、結局は自分も他者も活かすことなどできません。

誰にでも固有の能力(潜在能力)があることを認識できれば、自分にも価値を感じることができ安心感が持て、相手を認めることができます。

「それでも○○さんのような能力が欲しかった。私が持っているものなんてちっぽけだ」と嘆くこともあるでしょう。そんなとき、「自分は価値が無い存在だ」と思い込んでいたら、○○さんを否定するような行動に出てしまうかもしれません。

しかし、「自分は価値ある存在だ」という自分観を持っていたら、「○○さんのようにはなれないけれど、△△は私の方が得意かも」「私には●●がある」「今はまだ○○さんには追い付かないが、がんばって努力をしようとしている自分はすごいんだ」などを切り替えて前を向けるはずです。自分が持っているものはちっぽけではないと知っているのですから。