組織改革

経営の最重要課題はマネジャーのマネジメント革新!

ミドルマネジャーが「プレイング・マネジャー化」してしまい、自分に課せられた目標やノルマは概ね達成するが、日々の多忙な業務に追われて全体の管理や部下指導・育成が疎かになってしまう、といった指摘が後を絶たない。 本来なら、ミドルが市場変化によるニーズを先取りして、情報を的確につかみ、トップに積極的に働きかけ、下からの細かな情報を吸い上げ、分析し、フィルタ一機能を果たして、場合によってはトップの代理を果たさねばならないのだが。


ミドルマネジャーが「プレイング・マネジャー化」してしまい、自分に課せられた目標やノルマは概ね達成するが、日々の多忙な業務に追われて全体の管理や部下指導・育成が疎かになってしまう、といった指摘が後を絶たない。

本来なら、ミドルが市場変化によるニーズを先取りして、情報を的確につかみ、トップに積極的に働きかけ、下からの細かな情報を吸い上げ、分析し、フィルタ一機能を果たして、場合によってはトップの代理を果たさねばならない。

さらには、トップの理念、方針、計画などの真意を読みとり、自らも戦略的発想を心がけ、自部門を中心に変革の先導役を努め、問題を先見し、解決を図っていく。

しかも、部下をその問題解決に主体的に参画させ、主人公にして、働き甲斐、生き甲斐を与え、部下を巻き込んで、経営に参画させながら成長をうながしてゆく……。

こうしたイメージの経営のあり方を、経営学者の野中郁次郎氏は「ミドル・ アップダウンのマネジメント」と名付けており、トップ中心のトップダウンや、下からのボトムアップに頼ることにも限界があるため、ミドルが中心になって組織の活性化と創造的変化に努力する体制が望まれると主張している。

2012年に日本経済団体連合会が「ミドルマネジャーをめぐる現状課題と求められる対応」という調査報告を発表している。

この報告で「経営トップが、現在、重要度が高いミドルの役割」としてのトップ3は、
・経営環境の変化を踏まえた新しい事業や仕組みを自ら企画立案する
・部下のキャリア・将来を見据えて必要な指導・育成をする
・組織や部署が直面する様々な課題を解決する
となっている。

つまり、トップの求める管理者の理想像は「根回し型の“調整家型管理者” などではなく“戦略型リーダー”つまり“企業家型の管理者”」への革新ではないだろうか。

 

ジェックメールマガジンより再掲載しました。

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