仕組みの弊害
ある現場が「現場の課題を報告する仕組み」を導入し、各部門に毎月の報告数の目標値を設定した。 状況を聞くと、「率直な意見が寄せられ、改善につながっている」「若手でも意見が言いやすい」等の声が聞かれ、施策そのものに誤りはないように見えたのだが…。
一般社員・中堅社員・管理者と話を聞くと、微妙に食い違いがあることが多い。 例えば、「管理者:現場の意見を吸い上げる仕組みはあり、多くの意見が出ています。」 「一般社員:意見を出す仕組みはありますが、全員が出しているわけではありません。」のように。 組織風土診断で見えたものについて考える。
ある現場が「現場の課題を報告する仕組み」を導入し、各部門に毎月の報告数の目標値を設定した。 状況を聞くと、「率直な意見が寄せられ、改善につながっている」「若手でも意見が言いやすい」等の声が聞かれ、施策そのものに誤りはないように見えたのだが…。
当たり前のことだが、仕事にやりがいを感じてくれる社員が多いほうが、企業 にとってありがたいことは間違いない。 そのために、企業は様々な福利厚生や評価制度、適度な人事ローテーションな どの制度(もちろん、給与制度も)を通じて、メンバーの働く意欲、やりがい 創造を図ろうとしている。...
多くの管理者は、部下からの相談に乗ることを仕事の一部としてとらえている。 しかし、その相談に応えるには時間がかかる。持ちかけられた相談の背景を聞き取ったり、他の管理者と相談したり、様々なことに時間を費やしてからでないと決められない。管理者がすべてを把握して判断することは非効率であり難しい。