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苦手なことに取り組むのは苦痛だけか? ~エンジニアの提案活動編~

エンジニアの中には、「提案は苦手、営業が嫌いだから技術者になったのに…」と言う人もいる。苦手なことに取り組むのは苦痛だけなのだろうか。苦手を克服し、自分なりにできるようになるのは達成感もあり楽しいこともあるのではないだろうか。その時の「考え方」の違いについて考えてみる。


■アフターサービス部門への期待
修理、保守等を担うアフターサービス部門が、「部品売上」「保守契約獲得」「関連商品受注」といった数字目標を持ち、それらを企業の収益の柱として育てている。エンジニアには一層の提案活動への注力が期待されているのだ。
しかし、「ついでがあれば紹介程度はする」「カタログを置いていくだけ」が第一線の現場の実態であるというケースも少なくない。

行動理論S
これがエンジニアの「本音」であるなら、期待される成果を上げ続けることは難しい。では、以下の考え方ではどうだろうか。

行動理論T

この考え方が土台となれば、「お客様が気づいていない業務上の問題まで引出し、解決しようとする主体的な活動」ができるようになる。マネジャーは「もっと積極的に提案活動を!」と指示するだけではなく、一人ひとりの「本音」と向き合う指導が必要なのだ。

 

■苦手なことに取り込むのは苦痛だけか?
エンジニアの中には、「提案は苦手、営業が嫌いだから技術者になったのに…」と言う人もいる。次のような考え方になっていないだろうか。
行動理論U

苦手なことに取り組んで得られるのは苦痛だけなのだろうか。確かに苦手なことを実施したときにはうまくいかないことの方が多いだろうし、そのために恥ずかしかったり、辛かったりすることもある。

しかし、「嫌な思いをするからやりたくない」ではそこで止まることになる。苦手を克服し、自分なりにできるようになれば達成感もあり楽しいこともあるのではないか。「成長の余地がない」と決めつけるのは正しい考え方ではない。次のように考えてみてはどうだろうか。
行動理論V

■まとめ
「まず、やってみる!」という行動を起こすと、その行動を起こしたときと起こさなかったときでは感情の湧き方が違ってくる。ぜひやってみて感じてみてほしい。
人生は一度である。組織の期待に応え、新しい自分に出会う喜びで人生を満たし続けよう。


弊社「行動人」464号より転載・一部加筆修正しました。

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